この前では国際化基準のノートサイズをご紹介いたした。今回は日本特有なブックやノートのサイズをご紹介しましょう。
日本では「四六判」「菊判」「新書判」とかのサイズがありますけど、見ればよくわからないでしょう、実際手に入れたらどんな感じなのか。
これらの判型は国際的に普及した A/B 系列とは厳密に一致せず、出版社によって寸法にわずかな差が生じることもあります。日本の書籍サイズ(日本語で「判型(はんがた)」と呼ぶ)は、法定規格である JIS 体系と業界で長らく定着してきた伝統的な慣行体系の 2 つが並行して運用されています。ポケットサイズの文庫本から大型学術書、学生用ノートからビジネス手帳まで、それぞれのシーンで主流となる規格が存在します。
本記事では、日本で主流な書籍判型のサイズルール・歴史的由来・主な用途を網羅的に解説するとともに、ノート・手帳のサイズ対応表や購入時の注意点もまとめています。日本の紙製品のサイズの仕組みをこの 1 記事で理解できます。
一、日本の書籍判型を構成する 2 つのサイズ体系
日本の書籍の「判型」とは、印刷用の全紙(原紙)を決まった回数で折りたたみ、断裁して仕上げた本文用紙の規格のことです。判型の名称は原紙の種類や規格系列に由来するものが多く、現在日本の出版業界では大きく 2 種類のサイズルールが共存しています。
1. JIS 法定規格体系:厳密に統一された寸法
この体系は国家の強制規格で明確に定められており、『JIS P 0138:1998 紙・板紙の仕上寸法』に準拠しています。縦横比が√2:1 という国際共通の原則に従い、紙を半分に折っても比率が変わらない設計で、寸法は完全に固定され誤差はありません。
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JIS A 系列:ISO 216 の国際規格と完全に一致し、基準となる A0 用紙の面積は 1㎡です。書籍分野では A5 判・A6 判(文庫判)が広く使われ、公文書・専門書・ポケットブックなどの汎用的な規格です。
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JIS B 系列:日本独自の規格で、基準となる B0 用紙の面積は A0 の 1.5 倍。同じ番号の A 系列より一回り大きいサイズ感で、代表的な B5 判・B6 判は雑誌・漫画・実用書などで幅広く活用されています。
実際の印刷現場では、仕上がりサイズより一回り大きい専用印刷原紙(A 列本判原紙・B 列本判原紙)を使用し、印刷の塗り足し(ブリード)や製本時の断裁代を確保したうえで規定の回数で折り・断裁を行い、正確な仕上がりサイズを実現しています。
2. 伝統的な業界慣行体系:業界共通の慣例で、わずかな寸法差あり
こちらは日本の出版業界特有の体系で、四六判・菊判・新書判などが該当します。明治時代に欧米から輸入された洋紙の規格を起源とし、長年の業界の発展の中で共通認識として定着してきた規格です。
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対応する印刷原紙の寸法は JIS 原紙規格に収録されていますが、仕上がりの書籍サイズには強制的な統一基準がなく、出版社や製本方法によって 1~3mm 程度の微調整が行われることがあり、いずれも業界の正常な範囲内とされています。
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判型の名称には歴史的な由来があります。例えば四六判は日本の伝統的な尺貫法による比率の俗称に由来し、菊判はかつて輸入された洋紙に印刷されていた菊の商標にちなんで名付けられました。
二、日本で主流な書籍判型のサイズ・用途一覧
以下は日本の日常流通で最も一般的な書籍判型をまとめたもので、携帯用読み物から大型画集まで幅広いシーンをカバーしています。伝統的な慣行規格については、業界で最も普及している標準的な数値を記載しています。
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判型名
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仕上がりサイズ(横 × 縦、mm)
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分類
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主な用途
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文庫判(A6 判)
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105 × 148
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JIS A 系列規格
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日本で最も普及した携帯用単行本サイズ。小説・教養文庫・ポケット読み物全般に使用され、通勤・通学時の携帯に適している
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新書判(B40 判)
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約 106 × 173(幅 105~113 / 高さ 173~176 の範囲で差あり)
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業界慣行規格
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教養・新書シリーズ、少年漫画単行本に多い。縦長の形状で携帯性に優れ、出版社によって寸法にやや差がある
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B6 判
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128 × 182
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JIS B 系列規格
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青年漫画・エッセイ集・実用書・一部の文芸単行本
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四六判
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127 × 188
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伝統的慣行規格(標準値)
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日本の文芸小説・一般単行本で最も古典的かつ普及した規格。自費出版や個人作品集にも多く使われる
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A5 判
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148 × 210
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JIS A 系列規格
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専門書・ビジネス書・文芸雑誌・大型単行本
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菊判
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150 × 220
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伝統的慣行規格(標準値)
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学術専門書・実用事典・写真集・画集。図表やイラストが多い書籍に適している
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B5 判
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182 × 257
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JIS B 系列規格
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週刊・月刊雑誌・大型画集・教科書
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四六判のサイズと由来
四六判は日本の単行本の「定番サイズ」と言える規格で、標準的な仕上がりサイズは 127mm×188mm。全体的に JIS B6 よりわずかに縦長で幅が狭く、A5 よりは小さいサイズ感になります。
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名称は「4 寸 ×6 寸」の正確な寸法に由来するのではなく、日本の伝統的な尺貫法における比率の俗称がルーツです。印刷原紙には 788mm×1091mm の四六全紙を使用し、1 枚の原紙から 32 ページ分の本文を折り・断裁で作ることができます。単に「四六判」と言う場合は、通常この 32 折の仕上がりサイズを指します。
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手に持った際の読みやすさとレイアウトの自由度を両立したサイズであることから、日本の文芸小説やエッセイ集で最も定番の規格となっています。出版社によって 1~3mm 程度の微調整がある場合がありますが、いずれも業界の正常な範囲内です。
菊判のサイズと由来
菊判の標準的な仕上がりサイズは 150mm×220mm で、JIS A5 よりわずかに大きく、B5 よりは明らかに小さいサイズです。
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名称の由来は明治時代にアメリカから輸入された新聞用紙で、紙面に菊の形の商標が印刷されていたことにあり、後に紙の規格名として定着しました。印刷原紙には 636mm×939mm の菊全紙を使用し、1 枚の原紙から 16 ページ分の本文を作ることができます。単に「菊判」と言う場合は、通常この 16 折の仕上がりサイズを指します。
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版面のスペースに余裕があることから、学術専門書・実用事典・写真集・画集といった図表やイラストを多く掲載する書籍に多く採用されています。
三、日本で日常的に使われるノート・手帳のサイズ
日本のノートサイズも基本的には JIS 規格をベースにしていますが、市場で最も主流なのは標準 B5 より一回り小さい「セミ B5」であり、購入時に最も注意が必要なポイントの 1 つです。
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日本での通称
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仕上がりサイズ(横 × 縦、mm)
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対応規格
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主な用途
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A4 判(1 号ノート)
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210 × 297
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JIS A4 規格
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大型資料整理・設計・製図用ノート
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セミ B5(6 号ノート)
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179 × 252
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業界共通規格
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日本で最も普及したノートサイズ。学生の授業ノート・職場の業務メモの主流で、コクヨのキャンパスノートなど定番商品はこのサイズが標準
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標準 B5
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182 × 257
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JIS B5 規格
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一部のリングファイル・大容量ノート・製図用ノート
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A5 判(3 号ノート)
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148 × 210
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JIS A5 規格
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携帯用ビジネスノート・手帳・個人の学習記録
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B6 判(4 号ノート)
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128 × 182
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JIS B6 規格
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携帯用メモ帳・小型手帳・持ち歩き用記録帳
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文庫判 / A6 判(5 号ノート)
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105 × 148
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JIS A6 規格
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ポケットサイズのメモ帳・付箋帳。文庫本とサイズが一致するため、ブックカバーを兼用できる
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実用的なヒント:日本の文房具市場で「B5 ノート」と言う場合、デフォルトではセミ B5 を指すことがほとんどです。標準 B5 サイズのリフィルやブックカバー・リングファイル用パーツを購入する際は、寸法をよく確認してサイズ違いを防ぎましょう。
四、サイズ選びでよくある誤解と注意点
1. 判型のサイズは基本的に「本文サイズ」を指す
日常的に表記されている判型の寸法は、すべて書籍の本文(中身の用紙)を断裁した後のサイズです。ハードカバーの場合は表紙が本文より 2~3mm 程度大きく作られており(日本語で「小口出し」「天地出し」と呼ぶ)、ブックカバーを選ぶ際は本文サイズを基準にするか、少し余裕を持ったサイズを選ぶことをおすすめします。
2. 伝統的な判型には合理的な寸法の幅がある
四六判・菊判・新書判といった伝統的な慣行規格には、仕上がりサイズの強制統一基準がありません。出版社の違いや、平装・ハードカバーといった製本方法の違いによって 1~3mm 程度の寸法差が生じるのは、業界では正常な現象です。
3. 折数とサイズの関係
同じ原紙体系の場合、折数が小さいほど仕上がりサイズは大きくなります。単に「四六判」と言う場合は 32 折が標準、「菊判」と言う場合は 16 折が標準です。それ以外の折数の場合は「四六判 16 折」のように併記され、その分サイズは大きくなります。
4. サイズを小さい順に並べた早見一覧
比較の参考にしてください。 文庫判 (A6) < 新書判 < B6 判 < 四六判 < A5 判 < 菊判 < セミ B5 < 標準 B5 < A4 判
まとめ
日本の書籍・文房具のサイズ体系には、国際基準に準拠した JIS 規格と、本土の業界の歴史の中で育まれた伝統的な判型の両方が存在します。いずれも「原紙を折りたたんで断裁する」という基本的なロジックは共通しています。
国内版書籍を購入する場合も、ブックカバーを選ぶ場合も、日本市場向けの文房具製品を開発する場合も、2 つの体系の違いを理解し、代表的な規格の寸法の幅を把握しておくことで、サイズの不一致によるトラブルを効果的に防ぐことができます。
文庫本·A6
講談社文庫(105×148mm)
岩波文庫(105×148mm)
小学館文庫(105×150mm)
新潮文庫(105×151mm)
光文社文庫(105×152mm)
幻冬舎文庫(100×151mm)
新書サイズ
PHP新書(105×173mm)
岩波新書(105×173mm)
集英社新書(107×174mm)
新潮新書(107×173mm)
光文社新書(107×173mm)
ちくま新書(107×173mm)
幻冬舎新書(108×173mm)
中公新書(109×173mm)
文春新書(109×173mm)
四六判·B6
各社四六判(127×188mm)
各社B6判小说単行本·コミック(128×182mm)
「单行本」各社のサイズが統一されておりません。
単行本:四六判(12.7×18.8cm) 、B6サイズ(12.8×18.2cm) 、菊判(15×22cm)=A5(14.2×21cm)
ビジネス書など:A5サイズ(14.8×21cm)
32小(19cm×12.5cm),32中(21cm×15cm),32大(22cm×15cm),16小(23cm×16.5cm),16中(24cm×17cm),16大(26cm×19cm)
もしブックカバーを買いたいなら、注文する前にご確認ください。